ビタミンC…それは、
- 抗酸化(抗炎症)
- コラーゲンの合成のサポート
- 副腎皮質ホルモンの合成のサポート
- 抗菌作用
- 免疫向上
…など様々な働きを持っています。
「人間の体では合成できない」ビタミン
ビタミンCは人間の体では合成できないビタミンです。体には必須なのに、合成はできない。
ということは、こまめに摂取することがとても大事になってきます。
ビタミンCの欠乏症で有名なのが、「壊血病」です。
コラーゲンは動物の結合組織を作る繊維状のタンパク質。
このコラーゲンの生成に必要なのがVCですが、これが足りなくなることで、コラーゲンが生成できず、皮膚がちぎれ、体の組織がバラバラになるのです。
航海をしている人間に多く発症して、バタバタと人が死にゆく中、ライムを積み込んでいた船の乗組員は壊血病にならなかったことから、発見されたのが、ビタミンC。
「ビタミンCは血中濃度を保つのが鍵」
ビタミンCは、水溶性なので吸収速度がとても速い。その分、排泄速度も速い。
血中のビタミンC濃度が高く維持されるのは大体4時間以内なのです。
また一回の量が多すぎると吸収率は低くなりますし、少な過ぎても意味がなし。
一番吸収率が効率的なのは1000mg。
ということは、
【3〜4時間に一回、1000mgのビタミンC】
を摂ることで、ビタミンCの恩恵をしっかりと受けとることができます。
「体のビタミンC分布図」
ビタミンCのみに限らずですが、栄養素には使われる臓器に優先順位があります。
臓器によって、栄養素を必要とする量が違うのです。
優先順位として
欠乏している臓器>必要量が多い臓器や細胞等>必要量の低い臓器や細胞等
という順で分布されていきます。
臓器のビタミンC濃度は
副腎>白血球>眼の水晶体>肝臓>脳
の順に高くなります。
経験上の持論ですが、肌への効果が出るのは、体の臓器がビタミンCで満たされた後です。
なので、「3〜4時間一回1000mg飲んでるけど美白されない、美肌にならない、効果を感じられない」場合、
副腎疲労の人は
副腎へ優先的に使われており、
風邪気味の人は、
免疫細胞へ優先的に使われているかもしれません。(ご参考までに)
「ビタミンCの効果を最大限発揮させるには」
生命維持のための栄養摂取量と体の機能を向上させる(治療や回復)のための栄養摂取量は、全く変わります。
体調に合わせて、上手なビタミンCの摂取をしていきましょう。