ストレスは私たちに多大な影響を与えます。
が、「ストレス=悪いもの」ではありません。
軽度の単発のストレスは体と心への良い刺激になります。
交感神経の緊張が続くと体へよくないと聞きますが、副交感神経だけが優位でも、もちろんよくないのですよ。
神経は、交感神経と副交感神経の緩やかな切り替え、その波が大事なのです。
そう、バランスですね。
「ストレスが体調を崩す」と言われますが、ストレスだけが悪であるわけではありません。
ストレスでの体調不良は2パターンあります。
その二つをみていきましょう。
①ストレスによって体のバランスか崩れる
ストレスがかかると、特にマグネシウムを大量に消費すると言われています。
ストレスがかかりすぎる状態が長く続けば、体のミネラルバランスが崩れていきます。
副腎からはストレスに対応するためにコルチゾール等のホルモンを出します。
最初の頃は、ストレスに対応しようとたくさんコルチゾールを出しますが、あまりコルチゾールを出しすぎると脳(脳下垂体ー視床下部)もオーバーヒート状態になってその機能が低下。
まあこれがよく言われる副腎疲労ですね。
(HPA軸機能低下)
また、コルチゾールが過多になると脳の海馬の収縮が起きるので、やはり「おっと、出し過ぎ危険」と副腎へのホルモン分泌指令をストップさせます。
結局脳のホルモン司令塔である脳下垂体ー視床下部が機能低下に陥るので、甲状腺ホルモンやら性ホルモンやら、様々なホルモンの分泌に影響が出ます。
ホルモンの体での働きはとても大きいですから、その各ホルモンの量が崩れることは、体のバランスが崩れることに繋がります。
ストレスが長いこと続くと、
・自律神経が緊張しっぱなし
・交感神経の過緊張
・背側迷走神経への切り替え
などがおきますので、やはり神経系のアンバランスが生じてきます。
以上のことから、からだのバランスが崩れていくために、体調不良(メンタルも含め)に繋がります。
②ストレスに対応するだけのエネルギーがない
もう一つは、ストレスが原因というより
「ストレスに対応するだけのエネルギーがつくれない」
です。
ストレスに対応するだけのミネラルがそもそも不足していたら、ちゃんと満たされている体に比べて、その対応力(持久力)は落ちますね。
そもそも、食生活や睡眠不足によって、ホルモンバランスが崩され気味だったら、やはりストレスへの対応力は落ちますね。
RPGや格ゲーで言うなれば、そもそものHPが
「100の状態で対応するのか」
「40の状態で対応するのか」
この違いです。
エネルギー供給はATPの生産工場ミトコンドリアの機能が鍵
ミトコンドアの機能が低下していれば、ATP生産量が少なくなりますから、対応力に差が出ます。
「ストレスに弱くなった」という言葉を聞きますが
「ストレスに弱くなった」のではなく、「ストレスに対応するエネルギーが足りない」
の場合も多くあります。
ミトコンドリアの機能は
・食生活
・生活習慣
・重金属
・質の悪い油を含む添加物
・活性酸素(大きな枠で言ってしまった)
などその他諸々で機低下します。
何が、自分のミトコンドリアの機能低下に繋がっているのかを知っていくことがとても大事になります。
精神的ストレスは甘くみないが、精神的ストレスのせいだけではないのです。
(まあ栄養不足も肉知的ストレスですが)
ストレスは体に大きな影響を与えます。
ただ、精神的ストレスが体を崩した、と決めつけるのではなく
①長期のストレスに対応しきれなくなったのか
②ストレスに対応するエネルギーが生活習慣や食生活の乱れでそもそも無いのか
これは大きな違いですので、うまく分類わけして、それに対するアプローチをすることが大事になります。
なぜこの話をわざわざするかというと、②のパターンが圧倒的に多いからです。
ストレスによる体調不良の2パターンでした。